ユニバーサルデザイン

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水回り

ゆったり快適!落とし込み浴槽の魅力

落とし込み式の浴槽は、床との段差がほとんどないことが一番の特徴です。通常のお風呂では、浴槽の縁が床から一段高くなっており、またぎ込む動作が必要になります。この動作は、お年寄りの方や足腰に不安のある方にとっては負担が大きく、転倒の危険も伴います。一方、落とし込み式の浴槽は床に埋め込まれた構造のため、床と浴槽の縁の段差が非常に小さく、スムーズに出入りすることができます。まるで床から一段上がっただけのちょっとした高さなので、またぐというよりも、軽く足を上げるだけで浴槽に入ることができます。 この低い段差は、お年寄りの方や足腰に不安のある方だけでなく、小さなお子さんや妊娠中の方にも優しい設計です。小さなお子さんは、まだ足腰がしっかりとしていないため、高い段差をまたぐのは大変です。落とし込み式の浴槽なら、転倒の心配をせずに安全に入浴できます。また、妊娠中の方は、お腹が大きくなるにつれて体のバランスが取りにくくなり、高い段差をまたぐのが困難になることがあります。落とし込み式の浴槽なら、楽な姿勢で安全に入浴できます。 さらに、落とし込み式の浴槽は、浴室での安全性を高める上でも役立ちます。万が一、浴室で転倒した場合でも、浴槽の縁との段差が小さいため、大きな怪我に繋がる危険性を減らすことができます。これは、小さなお子さんからお年寄りの方まで、家族全員にとって安心できるポイントです。また、段差がないことで、浴室全体の空間が広く感じられるという利点もあります。
建築方法

バリアフリー住宅で快適な暮らし

歳を重ねても、また体の具合が悪くても、誰もが安心して暮らせる住まいへの関心が高まっています。住み慣れた我が家で、いつまでも自分らしく過ごしたい。そんな願いを叶えるのが、段差のない家作りです。 段差のない家は、高齢の方や体の不自由な方にとって、暮らしやすいだけでなく、家族みんなにとって安全で快適な住まいとなります。小さなお子さんや、妊娠中の方も、段差につまずく心配がありません。家事の負担も軽くなり、心にゆとりが生まれます。 段差をなくすためには、玄関から居間、寝室、浴室、トイレまで、家全体を見直す必要があります。床の高さの違いをなくすだけでなく、扉の敷居をなくしたり、引き戸にするなどの工夫も大切です。 廊下や部屋の出入り口は広くすることで、車椅子でも楽に通れるようになります。また、手すりの設置も重要です。階段や廊下、トイレ、浴室など、体の支えが必要な場所に手すりがあると、安心して移動できます。 さらに、使いやすい設備を選ぶことも大切です。開け閉めしやすい収納や、高さ調整ができる調理台などは、日常生活の動作を助けてくれます。 段差のない家は、単に体の負担を軽くするだけではありません。心の負担も軽くし、暮らしの質を高めてくれます。安心して暮らせるという安心感は、笑顔を増やし、家族の絆を深めます。 段差のない家は、これからの時代に欠かせない住まいの形と言えるでしょう。誰もが安心して快適に暮らせる社会を実現するために、段差のない家という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。きっと、日々の暮らしが豊かになり、人生がより輝きを増すことでしょう。
設備

バリアフリー住宅:誰もが快適に暮らせる住まい

『バリアフリー』とは、暮らしの中の様々な『壁』を取り除くことを意味します。ここで言う『壁』とは、物理的なものだけではありません。段差や狭い通路といった物理的な『壁』だけでなく、規則や仕組み、社会全体の考え方、人々の心の中にあるものまで、様々なものが含まれます。 たとえば、車いすで移動する際に、段差は物理的な『壁』となります。また、利用しにくいサービスや制度は制度的な『壁』、そして、障害のある人に向けられる偏見や差別は、心の『壁』と言えるでしょう。これらの『壁』を取り除き、誰もが暮らしやすい社会を作っていくことが、バリアフリーの考え方です。 バリアフリーの恩恵を受けるのは、高齢者や障害のある人だけではありません。妊娠中の人や小さな子どもを連れた人、けがをしている人など、様々な人が暮らしやすくなります。また、将来、自分自身が年を重ねた時や、病気やけがをした時にも、バリアフリー化された環境は大きな助けとなるでしょう。 バリアフリーは、特定の人のためだけのものではなく、あらゆる人にとって暮らしやすい環境を作るための取り組みです。たとえば、通路の幅を広くすることで、車いすの人は移動しやすくなりますが、同時に、ベビーカーを押す人や大きな荷物を持った人にとっても便利になります。また、公共施設への音声案内や点字表示は、視覚に障害のある人だけでなく、初めてその場所を訪れる人にとっても役立ちます。このように、バリアフリーは、すべての人が暮らしやすい、より良い社会を作るための大切な考え方なのです。