
収入合算で夢のマイホーム
住まいを買うためのお金を借りる時、一人だけでは借りられる金額が少ない場合、家族や親族の収入を合わせて、借りられる金額を増やす方法があります。これを収入合算と言います。例えば、夫婦で家を買う時、夫の収入だけでは希望する金額を借りられない場合、妻の収入も合わせることで、より多くの金額を借りられる可能性が高まります。これは、お金を貸す側にとって、返済してもらえる確実性が高まるからです。収入を合わせる相手は、夫婦だけでなく、親や子など、近しい親族に限られます。
収入合算には、主に二つの種類があります。一つは、連帯債務と呼ばれるもので、収入を合わせた全員が、借りたお金を返す責任を負います。返済が滞った場合、誰の収入からでも返済を求められるため、貸す側は安心できます。もう一つは、連帯保証と呼ばれるもので、収入を合わせた人が、主たる借り主の返済を保証する立場になります。主たる借り主が返済できなくなった場合、保証人が代わりに返済する義務が生じます。
収入合算は、より高額な住宅購入を希望する人にとって、有効な手段となります。しかし、返済の責任も大きくなるため、将来の収入や支出を慎重に見積もり、無理のない範囲で利用することが大切です。また、収入を合わせる相手との話し合いも重要です。返済計画や、万が一返済が滞った場合の対応など、事前にしっかりと話し合い、お互いの理解と合意を得ておくことが必要です。そうすることで、将来のトラブルを避けることができます。