オール電化

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キッチン

IHクッキングヒーターの仕組みと利点

電磁調理器と呼ばれる調理器具は、電磁誘導加熱という方法で鍋やフライパンを温めます。磁石の力の変化を利用して熱を作る、少し変わった仕組みです。電磁調理器の中にはコイルと呼ばれる、電気を通すと磁力を発生させる部品が入っています。このコイルに電気を流すと、目には見えない磁力が発生します。この磁力が、電磁調理器に対応した特別な鍋やフライパンの底に届くと、不思議なことが起こります。鍋やフライパンの底に、まるで小さな渦のような電流が生まれます。これを渦電流と呼びます。この渦電流は、鍋やフライパンの素材が持つ電気抵抗によって熱に変わります。つまり、鍋やフライパン自身が熱を生み出すのです。この熱で調理を行うため、火を使わずに料理ができます。ガスコンロのように炎で加熱するわけではないので、鍋やフライパンの周りの空気は温まりません。熱は鍋やフライパンの底だけに集中するため、熱効率が非常に高く、無駄なエネルギーを使いません。そのため、部屋の温度が上がりにくく、夏場でも快適に調理できます。また、火を使わないので、火事の心配も少なく、お子様がいる家庭でも安心して使えます。一酸化炭素が発生することもないので、中毒の心配もありません。安全に配慮した、現代的な調理器具と言えるでしょう。
設備

快適で経済的なオール電化住宅

暮らしにかかるお金の中でも、電気代、ガス代、水道代といった光熱費は、毎月必ず出ていくものなので、少しでも抑えたいと考える人は多いはずです。光熱費を抑える上で注目されているのが、家庭で使うエネルギーをすべて電気でまかなう、いわゆるオール電化住宅です。この住宅では、ガスは一切使いません。お湯を沸かすのも、部屋を暖めるのも、料理をするのも、すべて電気の力で行います。 オール電化住宅の大きな利点は、光熱費の節約につながる可能性が高いことです。多くの電力会社は、オール電化住宅向けの料金プランを用意しています。これらのプランは、夜間の電気料金を日中よりも安く設定していることが一般的です。夜間の安い電気料金を利用して、エコキュートでお湯を沸かしたり、蓄熱暖房機に熱をためておくことで、日中の電気の使用量を減らすことができます。これが、光熱費節約の仕組みです。 さらに、太陽光発電システムを導入すると、光熱費をより効果的に抑えることが可能です。太陽光発電システムは、太陽の光を受けて電気を作り出します。日中に発電した電気は、家庭内で使うことができます。そして、使いきれずに余った電気は電力会社に売ることができ、売電収入を得られます。つまり、太陽光発電で作った電気を使うことで電気料金を削減できる上に、余った電気を売ることで収入も得られるため、光熱費を抑えるだけでなく、家計全体を助ける効果も期待できるのです。このように、オール電化住宅と太陽光発電システムを組み合わせることで、光熱費を賢く節約し、より経済的な暮らしを実現できる可能性が広がります。