
建物の角を守る!コーナービート
建物を作る現場では、壁の角の部分は、人が通ったり物がぶつかったりして傷つきやすい場所です。特に、部屋の出入り口付近など、人がよく通る場所の角は、知らず知らずのうちに鞄や家具が当たってしまい、壁の表面が剥がれたり、へこんだりしてしまうことがあります。このような傷から壁を保護し、建物の美しさを長く保つために用いられるのが、コーナービートです。
コーナービートは、壁の角に沿って取り付けられる細長い部材のことです。部屋の内側の角にも、建物の外側の角にも使うことができ、建物の用途や形状に合わせて様々な種類が用意されています。材質としては、金属や樹脂が一般的です。金属製のものは強度が高く、衝撃に強いという特徴があります。一方、樹脂製のものは軽く、加工がしやすく、価格も比較的安価です。また、形も様々で、まっすぐな棒状のものや、あらかじめ角に合わせて曲げられているものなどがあります。まっすぐな棒状のものは、現場で自由に曲げることができるため、複雑な形状の角にも対応できます。一方、あらかじめ角に合わせて曲げられているものは、施工が簡単で、時間短縮にも繋がります。
コーナービートを取り付けることで、壁の角の強度を高めることができます。また、日常の生活で発生する衝撃や摩擦から壁を守り、美しい仕上がりを長持ちさせることができます。さらに、壁紙を貼る際には、コーナービートがあることで施工がしやすくなるという利点もあります。コーナービートは、建物の美観と耐久性を保つ上で、重要な役割を果たす部材と言えるでしょう。