森林

記事数:(1)

土地

市街化調整区域の理解

街の将来の姿を描き、計画的に発展させるために、土地利用に関するルールを定めた区域を都市計画区域といいます。この都市計画区域は、その役割に応じて大きく三つに分けられます。 一つ目は、市街化区域です。これは、都市機能の中心となるべき区域で、優先的に街づくりを進めていく場所です。この区域では、人が住むための家や、お店、会社などの建物、そして、学校や病院、公園といったみんなが利用できる施設などが計画的に整備されます。つまり、私たちの生活を支える様々な活動が活発に行われる区域と言えるでしょう。 二つ目は、市街化調整区域です。この区域は、無秩序な街の広がりを防ぎ、自然豊かな環境や田畑などを守ることを目的としています。市街化区域のように積極的に開発を進めるのではなく、自然環境や農業を維持することに重点が置かれます。そのため、建物を建てることには様々な制限があり、市街化区域に比べて開発が厳しく規制されています。良好な自然環境や田畑は、私たちの生活にとっても大切なものですから、将来にわたって保全していく必要があるのです。 三つ目は、非線引き区域です。これは、都市計画区域の外に位置する区域で、市街化区域でも市街化調整区域でもありません。都市計画区域のように、あらかじめ定められた細かいルールは定められていませんが、自然災害から人々を守るための防災対策などは必要に応じて行われます。非線引き区域は、都市計画区域とは異なる仕組みで管理されており、地方自治体がそれぞれの地域の実情に合わせて、土地利用のルールを定めています。