
建物の安全を守る:まぐさの役割
建物に窓や玄関などの開口部を設ける際、上部の壁の重さを支えるために水平に設置される部材を「まぐさ」といいます。このまぐさは、家の骨組みの一部として、開口部が崩れるのを防ぎ、建物の安全を守るという大変重要な役割を担っています。もし、まぐさがなければ、開口部の上の壁の重みに耐えられず、壁に亀裂が入ったり、最悪の場合は家が倒壊する恐れもあるのです。
まぐさには、木材、鉄骨、コンクリートなど、様々な材料が使われます。材料の選定は、家の種類や開口部の大きさ、形に合わせて行われます。小さな窓であれば木材が使われることもありますが、大きな窓や玄関のように、より重い荷重を支える必要がある場合は、鉄骨やコンクリート製のまぐさが用いられます。また、まぐさの形も様々で、断面が四角形のものや、H形鋼のようなものなど、家の設計や構造に適したものが選ばれます。
まぐさと一緒に使われる部材として、「窓台」というものがあります。窓台は、まぐさが開口部の上部に取り付けられるのに対し、開口部の底部に取り付けられます。窓枠を固定する土台となるだけでなく、雨水が家の中に侵入するのを防ぐ役割も担っています。まぐさと窓台は、家の開口部を安全に支える上で、どちらも欠かせない重要な部材と言えるでしょう。
新築やリフォームをするときには、まぐさの種類や取り付け方について、専門家によく相談することが大切です。適切なまぐさと窓台を選ぶことで、家の耐久性と安全性を高めることができます。家の安全を守るためにも、まぐさについてきちんと理解しておきましょう。