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太陽の恵みで快適に暮らすパッシブソーラー

太陽の熱をうまく利用して、暖房として活用する仕組み、パッシブソーラーについてご説明します。パッシブソーラーは、機械や装置を使わずに、太陽の光を熱に変えて建物の中に蓄え、暖かさを得る方法です。自然の力だけを使うので、環境に負担をかけず、光熱費の節約にもなります。 冬は暖かく、夏は涼しい快適な住まいを実現するために、太陽の恵みを最大限に活用する方法があります。まず、太陽の光をたくさん取り込めるように、窓を大きくしたり、南向きの窓を多く配置したりすることが大切です。建物に差し込む太陽の光が多ければ多いほど、暖房効果を高めることができます。 次に、日射熱を蓄えるために、コンクリートやレンガ、タイルなどの蓄熱性の高い建材を使用することも重要です。これらの建材は、日中に太陽の熱を吸収し、夜間にゆっくりと放熱するため、室内を一定の温度に保つことができます。まるで魔法瓶のように、日中の熱を夜まで保つことができるのです。 さらに、断熱材を効果的に使用することで、熱の流出を防ぎ、暖かさを保つことができます。断熱材は、建物の外壁や屋根、床などに設置することで、外気の影響を少なくし、室内の温度を安定させます。冬は暖かく、夏は涼しく保つことができるので、一年を通して快適な暮らしを送ることができます。 これらの工夫を組み合わせることで、太陽の熱を効率的に建物内に取り込み、快適な室内環境を保つことが可能になります。パッシブソーラーは、環境にも家計にも優しい、持続可能な住まいづくりのための重要な技術と言えるでしょう。
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太陽熱で快適に!トロンプウォールの魅力

太陽熱を利用した仕組みである、トロンプウォールについて詳しく説明します。トロンプウォールは、建物の南側に設置される、太陽熱を集めて蓄える特別な壁のことです。冬の寒い時期に、太陽の暖かさを効率よく利用して、家の中を暖かく保つ効果があります。 この壁は、3つの層で構成されています。まず、一番外側にはガラスが設置されています。太陽の光はこのガラスを通過します。次に、ガラスの内側には、コンクリートやレンガ、あるいは水を満たしたタンクなど、熱を蓄えることができる素材で作られた厚い壁があります。太陽の光はこの壁に当たると熱に変わり、壁の中に蓄えられます。そして、一番内側には、家の中の壁があります。 日中、太陽が照っている間は、ガラスの外側の壁が太陽の熱を吸収し続けます。この熱は、ゆっくりと内側の壁へと伝わっていきます。そのため、日中はもちろんのこと、太陽が沈んだ後も、蓄えられた熱が家の中を暖め続けます。まるで、自然の蓄熱暖房器のようです。 さらに、このトロンプウォールは、夏にも効果を発揮します。夏の暑い時期には、窓の外側に設置したひさしが、強い日差しを遮ります。これにより、壁が熱くなりすぎるのを防ぎ、家の中が涼しく保たれます。 このように、トロンプウォールは、太陽の熱を有効に利用することで、エネルギーの節約につながります。また、化石燃料を使う暖房器具に比べて、環境への負担が少ないという利点もあります。自然の力を取り入れることで、快適で環境にも優しい暮らしを実現できる、それがトロンプウォールです。