スタイロフォーム

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素材

住宅断熱材のスタイロ徹底解説

スタイロは、住宅をはじめ、様々な建物で断熱材として広く使われている材料です。一般的には「スタイロフォーム」という名前で知られており、ポリスチレン樹脂を主原料とする発泡体でできています。スタイロの最も大きな特徴は、熱を伝えにくい性質です。この性質のおかげで、夏は外の熱気を室内に伝えにくく、冬は室内の暖気を屋外に逃がしにくくなります。つまり、一年を通して快適な室温を保ちやすく、冷暖房の効率を高めてエネルギー消費を抑えることに繋がります。また、スタイロの中には、独立した小さな気泡が無数に含まれており、これらが完全密閉状態となっています。そのため、非常に軽いことも大きな利点です。軽さは、施工時の作業負担を軽くするだけでなく、建物全体の重量を軽くすることにも役立ちます。建物が軽くなれば、地震などの災害時にも有利に働きます。さらに、水分をほとんど吸収しないという特性も持っています。そのため、万が一水に濡れても断熱性能が低下しにくく、建物の寿命を長く保つことにも貢献します。このように、熱を通しにくく、軽く、水にも強いという優れた特性を持つスタイロは、住宅の断熱材として非常に優れた選択肢と言えるでしょう。コストパフォーマンスにも優れており、様々な場面で活躍が期待できます。