名義変更

記事数:(1)

手続き

相続登記の基礎知識

相続登記とは、亡くなった人が所有していた土地や建物を、相続する人の名前に書き換える手続きのことです。この手続きを行うことで、名実ともに不動産の所有者となります。 人は亡くなると、その人が所有していた財産は相続人に引き継がれます。財産には、現金や預貯金だけでなく、土地や建物といった不動産も含まれます。これらの不動産を相続した場合、正式な所有者となるためには、法務局で相続登記を行う必要があります。 相続登記の手続きは、亡くなった人の最後の住所地ではなく、不動産の所在地を管轄する法務局で行います。例えば、亡くなった人が東京に住んでいて、相続する不動産が大阪にある場合は、大阪の法務局で手続きを行います。 相続登記を行うことで、相続人は不動産を自由に処分できるようになります。例えば、売却したり、贈与したり、担保に入れてお金を借りたりすることが可能になります。逆に、相続登記をせずに放置しておくと、これらの手続きを行うことができなくなります。 また、相続登記を怠ると、誰が本当の所有者なのかが分からなくなり、将来、親族間で所有権をめぐる争いが起きる可能性があります。例えば、相続人が複数いる場合、誰がどの不動産を相続したのかが明確でないと、トラブルに発展する恐れがあります。さらに、相続人が亡くなった場合、その相続人が誰なのかを特定するのが難しくなり、相続手続きが複雑化することもあります。 このようなトラブルを避けるためにも、相続が発生した場合は、できるだけ早く相続登記を行うことが大切です。手続きには、戸籍謄本や住民票などの書類が必要となります。必要書類や手続きの流れなどは、法務局の窓口やホームページで確認することができます。また、司法書士や弁護士などの専門家に相談することもできます。専門家に依頼すれば、必要な書類の収集や手続きの代行をしてもらえるので、スムーズに相続登記を進めることができます。