本下水

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本下水と公共下水?実は同じ意味です

暮らしに欠かせない下水道には、実はいくつかの種類があります。大きく分けると、公共下水道、流域下水道、都市下水路、そして私設下水道の四種類です。 まず、公共下水道は、家庭や会社などから出る汚水をきれいにするために、主に街中に整備されています。トイレやお風呂、台所などから出る汚水を下水管を通して集め、処理場できれいにしてから川や海に流す役割を担っています。 次に、流域下水道は、複数の市や町にまたがる広い範囲の汚水を処理します。大きな川や湖などの水質を守る上で、大切な役割を果たしています。複数の地域が協力して、広域的に水をきれいにする仕組みです。 都市下水路は、都市部に降る雨水をスムーズに流すためのものです。大雨の際に道路や家屋が浸水するのを防ぐ効果があります。雨水と汚水を分けて排水することで、効率的に雨水を処理し、浸水被害の軽減に役立っています。 最後に、私設下水道は、マンションやアパートなどの建物が密集した場所で、それぞれの区域内の汚水を処理するために設置されます。建物の所有者や管理者が責任を持って管理・運営を行い、区域内における衛生環境の維持に貢献しています。 不動産の広告でよく見かける「本下水」という言葉は、この公共下水道が整備されているという意味です。「本下水済み」や「公共下水済み」と書いてあれば、その物件は公共下水道に接続されていることを示しています。水回りの快適さは、住まいの快適さに直結するため、重要な情報と言えるでしょう。
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不動産価値を高める本下水

家庭から出る生活排水、トイレやお風呂、台所などから出る様々な水を、皆さんが共同で使う下水道に直接流せる状態のことを「本下水」といいます。家の敷地内に、汚れた水をきれいにする装置を設置する必要がないので、とても便利です。 この装置のことを「浄化槽」と言いますが、浄化槽を設置する場合には、まず設置工事にお金がかかります。さらに、定期的に点検や清掃などの維持管理、そして古くなった浄化槽を取り替える際にも費用が発生します。また、浄化槽の設置にはある程度の広さの土地も必要です。ですから、本下水に接続できる住宅は、購入者にとって経済的なメリットが大きいと言えるでしょう。 浄化槽の維持管理を怠ると、きちんと水が浄化されずに、周辺の川や海を汚してしまう可能性があります。近年は、地球環境への関心が高まってきており、水質汚濁は深刻な問題となっています。本下水は、家庭から出る汚水を適切に処理し、川や海などの水質保全に貢献する役割を果たしています。また、浄化槽がないので、悪臭の発生を抑えることも期待でき、衛生的で快適な住環境につながります。 このように、本下水は、私たちが快適に暮らすためだけでなく、美しい自然環境を守るためにも欠かせない、とても大切な設備なのです。