間取り 広々とした京間、本間の魅力
本間とは、近畿地方を中心に使われている畳の大きさの基準のことです。畳一枚の大きさは、およそ幅191cm、奥行き95.5cmで、面積は約1.82平方メートルになります。日本では古くから、畳は床材としてだけでなく、部屋の広さを表す単位としても使われてきました。畳一枚の大きさは地域によって様々で、本間以外にも様々な種類があります。関東地方でよく使われる江戸間は、畳一枚の大きさがおよそ幅176cm、奥行き88cmで、面積は約1.63平方メートルです。また、中京地方でよく使われる中京間は、畳一枚の大きさがおよそ幅182cm、奥行き91cmで、面積は約1.67平方メートルです。これらの畳と比べると、本間は一枚の面積が大きく、同じ部屋数でも、より広くゆったりとした空間を作ることができます。例えば、六畳間の場合、本間は約10.92平方メートル、江戸間は約9.78平方メートル、中京間は約10.02平方メートルとなるため、本間が最も広くなります。本間を使うことで、部屋全体にゆとりと開放感が生まれます。特に、座敷や客間など、ゆったりとくつろぎたい場所に適しています。また、大きな家具を置いても圧迫感が少なく、広々とした空間を保つことができます。ただし、本間は畳一枚の面積が大きいため、畳の枚数が増えると費用も高くなる傾向があります。また、マンションなど集合住宅では、部屋の大きさが決まっていることが多いため、本間が使えない場合もあります。新築やリフォームで畳を選ぶ際には、それぞれの畳の特性を理解し、部屋の用途や予算に合わせて最適な種類を選ぶことが大切です。
