間仕切り

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間取り

空間を自在に操る間仕切りの魅力

住まいの中で、空間を分ける仕切りは、暮らしの質を高める上で大切な役割を担っています。仕切りがあることで、一つの大きな空間をいくつかの小さな空間に区切ることができ、それぞれの場所に特定のはたらきを持たせることができます。例えば、一つの部屋しかないマンションを考えてみましょう。何も仕切りがない状態では、寝る場所も食事をする場所も、くつろぐ場所も同じ空間になってしまいます。しかし、仕切りを設けることで、寝室と居間を分けることができます。これにより、睡眠の質を高めるだけでなく、生活空間全体をすっきりと整理することができます。寝る前に居間を片付ける必要がなくなり、ゆったりとくつろげる空間が確保できるのです。また、広い居間を考えてみましょう。仕切りがないと、食事をする場所とくつろぐ場所が同じ空間になってしまいます。しかし、仕切りを設けることで、食事をする場所とくつろぐ場所を分けることができます。食事をする場所には、食卓や椅子を置き、明るく活気のある雰囲気にすることができます。一方、くつろぐ場所には、ソファやクッションを置き、落ち着いた雰囲気にすることができます。このように、仕切りによって空間の雰囲気を変えることで、より快適な暮らしを実現することができます。仕切りは、空間を物理的に分けるだけでなく、暮らしやすさを向上させる様々な効果をもたらします。例えば、寝室と居間を仕切ることで、家族の生活時間帯が異なる場合でも、お互いに干渉することなく快適に過ごすことができます。また、勉強部屋を作ることで、集中して勉強に取り組むことができます。さらに、仕切りは視線を遮る効果もあるため、プライバシーを守ることができます。大きな音を遮る効果もあるため、静かな環境で過ごしたい場合にも役立ちます。このように、仕切りは現代の住まいにおいて、なくてはならない存在と言えるでしょう。
建築方法

快適な暮らしを実現するインフィル

家は、長く住む場所であるからこそ、家族の暮らしの変化に対応できることが大切です。家族が増えたり、子供が成長したり、あるいはライフスタイルが変わったりと、時間の流れとともに住まいへの要望も変化していくものです。そのような変化に柔軟に対応できるのが「インフィル」という考え方です。家を建てる時、まず柱や梁などの骨組みを作ります。これを「構造躯体」と言います。そして、この構造躯体に、床や壁、天井、キッチン、お風呂、トイレなどの設備を取り付けていきます。この構造躯体以外の部分を「インフィル」と呼びます。従来の日本の家作りでは、構造躯体とインフィルが一体化していることが一般的でした。そのため、間取りを変えたい、キッチンを新しくしたいと思っても、大掛かりな工事が必要で、費用も時間もかかってしまうことが多くありました。しかし、インフィルと構造躯体を分けて考えることで、住まいの自由度が大きく広がります。例えば、子供部屋が必要になった時は、間仕切り壁を新たに設置することで部屋を分けられます。子供が独立して部屋が空いたら、壁を取り払って広いリビングにすることも可能です。キッチンやお風呂などの設備も、古くなったり使い勝手が悪くなったりしたら、比較的簡単に交換することができます。このように、インフィルを交換・変更することで、ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて、住まいを自由に作り替えることができます。大規模な工事をすることなく、費用を抑えながら、住まいを常に快適な状態に保つことができるのです。インフィルは、住まいの長期的な快適さを支える重要な要素と言えるでしょう。家を建てる際には、将来の暮らしの変化を見据え、インフィルについても考えてみることをお勧めします。