トランクルームを使いこなす
不動産について知りたい
先生、マンションの間取り図で『TS』って書いてあるのを見たんですが、これは何ですか?
不動産アドバイザー
いい質問だね。『TS』は『トランクルーム』の略で、収納庫のことだよ。マンションによっては『TR』と書いてある場合もあるね。
不動産について知りたい
トランクルームって、どんなものを入れるんですか?
不動産アドバイザー
普段使わない季節ものの荷物や、ゴルフバッグ、スーツケースなど、家の中に置いておくと邪魔になるようなものを収納しておく場所だよ。マンションの共用部分や玄関脇、地下、または別棟などに設置されていることが多いね。
トランクルームとは。
物件に付属している収納スペースについて説明します。この収納スペースは、共同で使える場所や玄関のそば、地下、あるいは別の建物などに設けられています。間取り図では、収納庫を指す英語の短縮形、『TS』または『TR』と表記されていることがあります。
概要
トランクルームとは、家以外の場所に荷物を預けるための収納場所のことです。普段使わない物や季節の変わり目にしか使わない物をしまっておくのに便利です。まるで家の外にある押入れのようなものです。
トランクルームは、集合住宅では共用部分に、一戸建て住宅では家の敷地に設置されていることが多いです。建物の種類も様々で、頑丈なコンクリート造りのものもあれば、手軽に利用できる簡易的な物置タイプのものもあります。大きさも様々で、ゴルフバッグやスーツケースのような小さな物しか入らない小さなものから、季節家電や家具といった大きな物も入る広いものまで、色々な大きさがあります。
トランクルームを利用する大きな利点は、家の空間を広々と使えることです。家にあると邪魔になる物をトランクルームに預けることで、家の中をすっきり片付けることができます。すると、家の中を広く使えるようになり、暮らしやすさが向上します。例えば、趣味の道具や季節の衣類、使わなくなった子供のおもちゃなどを収納すれば、家の中はいつも整理整頓された状態を保てます。
また、トランクルームは災害に備えた品物を保管しておく場所としても役立ちます。例えば、食料や水、懐中電灯、毛布などの防災グッズをしまっておけば、いざという時にすぐに取り出せます。家の中に保管するスペースがない場合でも、トランクルームがあれば安心して防災用品を備蓄できます。
トランクルームは、家の収納スペースが足りない人や、家の中をすっきりさせたい人にとって、とても便利なサービスです。物の出し入れのしやすさや、セキュリティのしっかりしたところを選ぶと、より安心して利用できます。色々な種類のトランクルームがあるので、自分の使い方や予算に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。
項目 | 説明 |
---|---|
定義 | 家以外の場所に荷物を預けるための収納場所 |
用途 | 普段使わない物や季節用品の保管 |
設置場所 | 集合住宅の共用部分、一戸建て住宅の敷地内 |
種類 | 頑丈なコンクリート造り、簡易的な物置タイプ |
大きさ | 小さい物から大きな物まで様々 |
利点 | 家の空間を広々と使える、災害への備え |
保管例 | 趣味の道具、季節の衣類、子供のおもちゃ、防災グッズ |
選択のポイント | 物の出し入れのしやすさ、セキュリティ |
種類
荷物を預ける場所としてトランクルームは、近年利用者が増えています。トランクルームには主に二つの種類があります。一つは屋内型、もう一つは屋外型です。
屋内型トランクルームは、建物の中に設置されています。そのため、雨風や直射日光の影響を受けません。屋内型は空調設備が整っている場合が多く、温度や湿度が一定に保たれています。これは、湿気や温度変化に弱い荷物を保管する際に大きな利点となります。例えば、書籍や衣類、精密機器などは、屋内型トランクルームに預ける方が安心です。また、セキュリティ対策も充実していることが多く、安心して荷物を預けることができます。多くの場合、24時間体制で監視カメラや警備システムが稼働しています。さらに、建物内への入退室管理も厳重に行われているため、盗難などのリスクを低減できます。
一方、屋外型トランクルームは、コンテナのような形状で、屋外に設置されています。屋内型に比べて設置費用が安く抑えられるため、利用料金も比較的安価に設定されていることが多いです。しかし、屋外に設置されているため、どうしても温度や湿度の変化の影響を受けやすくなります。そのため、屋外型トランクルームに預ける荷物は、温度や湿度の変化に強いものを選ぶ必要があります。例えば、アウトドア用品や工具、季節家電などは屋外型でも問題なく保管できます。ただし、衣類や書籍など、湿気や温度変化に弱いものは屋外型トランクルームには適していません。
近年は、空調設備を整えた屋内型トランクルームが増えてきています。空調設備が整っていることで、より多くの種類の荷物を安心して預けることができます。利用料金は屋外型に比べて高くなるものの、大切な荷物を守るためには必要な投資と言えるでしょう。トランクルームを選ぶ際には、保管する荷物の種類や予算などを考慮し、自身に合った種類を選びましょう。
項目 | 屋内型トランクルーム | 屋外型トランクルーム |
---|---|---|
設置場所 | 建物内 | 屋外 |
環境 | 空調設備あり(温度・湿度一定) | 温度・湿度の変化の影響を受けやすい |
保管に適した荷物 | 書籍、衣類、精密機器など | アウトドア用品、工具、季節家電など |
セキュリティ | 24時間体制の監視カメラ、警備システム、入退室管理など | 屋内型ほど充実していない場合が多い |
料金 | 高め | 安め |
間取り図での表示
住まいの設計図である間取り図には、様々な記号や略語が使われています。収納場所の一つであるトランクルームも、決まった記号で示されます。よく使われるのは「TS」と「TR」の二種類です。これはそれぞれ「荷物置き場」と「収納部屋」の略で、どちらも同じ意味で使われます。
間取り図を見る時は、まずこれらの記号を探してみましょう。記号の位置でトランクルームが家のどこにあるのかが分かります。玄関の近くにあれば、荷物の出し入れが楽になります。建物の共有部分にある場合は、他の人も使う場所なので、周りの状況に気を配る必要があります。
記号のそばには、たいていその部屋の広さが数字で書かれています。これは畳の枚数ではなく、平方メートルで表されます。収納したい荷物の量に合わせて、適切な広さのトランクルームを選びましょう。大きな家具や季節の飾りなど、普段使わない物をしまっておくのに便利です。
トランクルームの位置も大切です。例えば、玄関の近くにあれば、重い荷物でも運びやすいでしょう。しかし、共有部分にある場合は、プライバシーに配慮する必要があります。また、トランクルームの広さだけでなく、天井の高さも確認しましょう。背の高い物を収納したい場合は、天井の高いトランクルームを選ぶ必要があります。間取り図をよく見て、自分に合ったトランクルームかどうかを判断しましょう。収納場所の確保は、快適な暮らしを送る上で大切な要素です。
項目 | 詳細 |
---|---|
記号 | TS(荷物置き場)、TR(収納部屋) |
広さ | 平方メートルで表記 |
位置の例 | 玄関近く、共有部分 |
位置によるメリット・デメリット | 玄関近く:荷物の出し入れが楽 共有部分:周りの状況に気を配る必要あり |
確認事項 | 広さ、天井の高さ |
利用のメリット
住まいの広さをもっと快適に使えるようにする方法として、収納場所を借りるという選択肢があります。家にあるものの中でも、普段は使わないけれど、捨てられないものって意外と多いものです。例えば、季節によって入れ替える扇風機やストーブ、冬用のコートや厚手の布団など。また、趣味で集めたコレクションや思い出の品なども、場所を取ってしまいますよね。こうした普段使わない物を収納場所に預けることで、家の中をすっきり広々とお使いいただけます。
収納場所を借りる利点は、家の整理整頓だけでなく、もしもの災害への備えにもなります。地震や台風などの災害時に備えて、非常食や飲料水、懐中電灯、救急用品などを用意しておくことは大切です。しかし、これらの備蓄品を家の中に置いておくと、かなりの場所を取ってしまいます。収納場所を借りれば、こうした災害備蓄品を安全に保管しておくことができ、いざという時に必要なものをすぐに取り出すことができます。また、定期的に収納場所に出入りすることで、備蓄品の点検や入れ替えもしやすくなります。
さらに、引っ越しや家の模様替えをする際にも、収納場所は大変便利です。引っ越しの準備をしている間、荷物を一時的に保管しておく場所として利用できます。新居への荷物の搬入がスムーズになり、慌ただしい引っ越し作業の負担を軽減できます。また、家の模様替えをする際にも、家具や荷物を一時的に保管しておくことで、作業効率がアップします。収納場所を借りることで、様々な場面でゆとりと安心感が得られます。
メリット | 詳細 | 対象物例 |
---|---|---|
家の整理整頓 | 使わない物を預けることで、家の中を広々使える | 季節家電(扇風機、ストーブ)、衣類(冬用コート、厚手の布団)、趣味のコレクション、思い出の品 |
災害備蓄品の保管場所として活用できる | 非常食、飲料水、懐中電灯、救急用品 | |
引っ越し/模様替え | 引っ越し時の荷物の一時保管場所 | 家具、家財道具 |
模様替え時の家具や荷物の一時保管場所 | 家具、家財道具 |
選び方のポイント
荷物を預ける場所を選ぶ際には、いくつかの大切な点に気を配る必要があります。まず第一に、保管したい荷物の量に合った適切な広さを選ぶことが重要です。小さすぎると入りきらない荷物が出てきてしまいますし、広すぎると無駄な費用が発生してしまいます。事前に荷物の量をよく確認し、丁度良い広さの場所を選びましょう。
次に、場所も重要な点です。自宅から近い場所にあれば、荷物の出し入れが楽になります。車を利用する場合は、駐車場の有無やアクセスなども確認しておきましょう。公共交通機関を利用する場合は、最寄りの駅からの距離やバスの便なども調べておくと便利です。
安全対策も必ず確認しましょう。一日中見守っている体制が整っているか、防犯カメラが設置されているか、出入り口に鍵がかかっているかなどを確認することで、安心して荷物を預けることができます。大切な荷物を守るために、安全対策は妥協できません。
料金についても事前に確認しておきましょう。場所によって料金体系は様々です。初期費用や月額料金、その他にかかる費用などを比較し、予算に合った場所を選びましょう。契約期間や解約時の手続きについても確認しておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。
その他にも、空調設備の有無や清潔さなども確認しておくと良いでしょう。特に、湿気に弱いものや温度変化に敏感なものを保管する場合は、空調設備が整っている場所がおすすめです。清潔な環境であれば、大切な荷物を安心して預けることができます。これらの点を踏まえ、自分に合った最適な場所を選びましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
広さ | 保管したい荷物の量に合った適切な広さを選ぶ。事前に荷物の量をよく確認し、丁度良い広さの場所を選びましょう。 |
場所 | 自宅からの距離、車の場合は駐車場の有無やアクセス、公共交通機関の場合は最寄りの駅からの距離やバスの便などを確認。 |
安全対策 | 一日中見守っている体制、防犯カメラの設置、出入り口の鍵などを確認。 |
料金 | 初期費用、月額料金、その他にかかる費用などを比較し、予算に合った場所を選び、契約期間や解約時の手続きも確認。 |
その他 | 空調設備の有無や清潔さなどを確認。特に、湿気に弱いものや温度変化に敏感なものを保管する場合は、空調設備が整っている場所がおすすめ。 |
注意点
収納場所を借りる際には、いくつか気を付けることがあります。まず、収納場所に保管できないものがあることを知っておきましょう。火薬や揮発油などの危険物、肉や魚などの生鮮食品、現金や貴金属などの貴重品は、収納場所に保管できません。これらの品物は、保管中に思わぬ事故やトラブルにつながる恐れがあります。また、収納場所の契約内容をしっかり確認することも大切です。契約の期間、契約をやめる方法、料金の支払い方法などを、契約前にきちんと確認しておきましょう。契約内容をよく理解しないまま契約してしまうと、後々思わぬ費用が発生したり、トラブルに巻き込まれたりする可能性があります。さらに、収納場所を使う際には、こまめに荷物の整理整頓をすることをお勧めします。使わないものが溜まっていくと、収納場所のスペースを無駄にしてしまうだけでなく、何を保管しているのか分からなくなってしまい、必要なものが見つからないといった事態にもなりかねません。定期的に荷物の整理を行い、本当に必要なものだけを保管するように心掛けましょう。収納場所によっては、湿気対策が十分でない場合もあります。湿気に弱いものを保管する際は、除湿剤などを活用し、大切な荷物を湿気から守りましょう。また、収納場所の管理会社によっては、荷物の保管に関する規定を設けている場合があります。例えば、荷物の積み重ね方や、通路への荷物の出し入れに関するルールなどです。これらの規定をよく確認し、ルールを守って利用することで、安全かつ快適に収納場所を利用できます。収納場所を賢く利用するためには、事前の準備と定期的な確認が重要です。これらの点に注意し、快適な収納ライフを送りましょう。
注意点 | 詳細 |
---|---|
保管できないもの | 火薬、揮発油などの危険物、肉や魚などの生鮮食品、現金や貴金属などの貴重品 |
契約内容の確認 | 契約期間、解約方法、料金の支払い方法 |
荷物の整理整頓 | こまめな整理整頓、必要なものだけを保管 |
湿気対策 | 除湿剤の活用 |
収納場所の規定 | 荷物の積み重ね方、通路への荷物の出し入れに関するルール |