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手続き

竣工検査:建物の完成を確認

建物が完成した際に、建物の品質を最終確認するために行う検査を竣工検査といいます。これは、施工会社が工事を終えた後、施主へ建物を引き渡す前に行われる重要な手続きです。関係者である施工会社、工事の監督者、そして施主が立ち会い、建物の隅々まで細かく調べます。 竣工検査では、設計図や仕様書通りに工事が行われているかを確認します。建物の外観に傷や不具合がないか、壁や床の仕上げが適切か、窓やドアの開閉に問題がないかなどを綿密に点検します。また、電気設備や水道設備、ガス設備、換気設備といった様々な設備が設計通りに設置され、正常に機能するかどうかも確認項目に含まれます。例えば、照明の点灯やスイッチの動作、水道の水量や排水、ガスの供給、換気の状態などを実際に試運転し、問題がないかを確認します。 竣工検査は、単に欠陥を見つけるためだけのものではありません。関係者全員で建物の完成度を共有し、問題点があればその場で話し合い、改善策を検討する場でもあります。施工会社は、指摘された事項を速やかに修正し、施主の納得を得た上で建物を引き渡します。これにより、後々のトラブルを未然に防ぎ、施主が安心して建物を受け取ることができるようにするのです。 竣工検査は、施主にとって、建物の品質を保証する最後の砦と言えるでしょう。建物の引き渡し後に欠陥が見つかった場合、修繕に時間や費用がかかるだけでなく、施主の生活にも影響を及ぼす可能性があります。竣工検査をしっかりと行うことで、そのような事態を避け、快適な新生活をスタートさせることができるのです。