木毛セメント板

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木毛セメント板:特性と活用法

木毛セメント板は、木とセメントを組み合わせた建材です。材料となる木は、薄くリボン状に削られたもので、これを木毛と呼びます。この木毛とセメントを主原料として作られています。木毛セメント板は、木片セメント板と同じ木質系セメント板の一種です。木片セメント板は、木をチップ状にしてセメントと混ぜて作りますが、木毛セメント板は木毛を使うところが違います。 木毛セメント板は、セメントと木の混ぜ合わせる割合を変えることで、板の強度や密度を調整できます。そのため、求められる性能に合わせて、材料の配合を変えることができます。この柔軟な調整が可能である点が、木毛セメント板の大きな特徴です。 木毛セメント板は、様々な優れた性能を持っています。火に強く燃えにくい耐火性、熱を伝えにくい断熱性、音を伝えにくい遮音性に優れています。これらの優れた性能から、建物の中の壁や天井などの内装材として、また、建物の外の壁などの外装材として、さらに屋根材としても使われています。つまり、建物全体で幅広く利用されています。 このように、木毛セメント板は、木の持つ自然な風合いとセメントの持つ強度、そして耐火性、断熱性、遮音性といった様々な機能を兼ね備えた、優れた建材と言えるでしょう。用途に合わせて調整できる柔軟性も大きな魅力です。今後も様々な建築物で、その特性を生かして利用されていくことでしょう。