
長期譲渡所得で税金がお得に!
不動産を売却して利益が出た場合、その利益には税金がかかります。これを譲渡所得といい、売却した不動産の所有期間によって税率が変わることをご存知でしょうか。所有期間が5年を超えるものを長期譲渡所得、5年以内のものを短期譲渡所得といいます。
この2つの違いは、税金の計算方法にあります。短期譲渡所得は、所得税と住民税を合わせて、利益のおよそ3割が税金として差し引かれます。一方、長期譲渡所得の場合は、税率が半分程度となり、利益のおよそ1割5分程度が税金となります。つまり、同じように不動産を売却して利益が出たとしても、所有期間が5年を超えているか否かで、手元に残る金額が大きく変わってくるのです。
例えば、1000万円の利益が出た場合を考えてみましょう。短期譲渡所得であれば、およそ300万円が税金として差し引かれ、手元には700万円が残ります。しかし、長期譲渡所得であれば、およそ150万円が税金となり、850万円が手元に残ります。この差は、長期的に不動産を保有することの大きなメリットと言えるでしょう。
ですから、不動産投資を行う際は、売却益だけでなく、所有期間も考慮することが重要です。短期的な利益ではなく、長期的な視点で不動産投資を行うことで、大きな利益を得られる可能性が高まります。もちろん、市場の動向やご自身の状況に応じて判断する必要がありますが、5年という期間を一つの目安として覚えておくと良いでしょう。