家の顔となる玄関:エントランス

家の顔となる玄関:エントランス

不動産について知りたい

先生、エントランスについてよくわからないのですが、玄関とはどう違うんですか?

不動産アドバイザー

いい質問だね。玄関は家の出入り口全般を指すけど、エントランスは建物の正面玄関で、特に大きく立派な玄関のことを言うんだ。マンションみたいに複数の入り口がある場合、一番メインとなる立派な入り口がエントランスだよ。

不動産について知りたい

なるほど。家の玄関も大きく立派ならエントランスと呼べるんですか?

不動産アドバイザー

そうとは限らないんだ。一般的にエントランスは、マンションやホテル、オフィスビルなど、不特定多数の人が出入りする建物のメインとなる玄関を指すことが多いね。一戸建ての場合は、たとえ立派な玄関でも単に玄関と呼ぶことが多いよ。

エントランスとは。

建物の正面玄関のことを『玄関』といいます。玄関は、建物の顔となる、メインの入口です。建物に複数の入口がある場合、一番大きく立派な入口が玄関になります。住宅の場合は、玄関の外に照明や郵便受けが設置されていることが多く、お客様を迎えるための飾り付けや、防犯のための設備が備えられていることもあります。

玄関の役割

玄関の役割

玄関は、住まいと外界を繋ぐ大切な場所で、家の第一印象を決める重要な役割を担っています。単なる出入り口ではなく、家族が毎日出入りする場所であり、お客様を一番にお迎えする場でもあります。だからこそ、玄関の雰囲気作りは家の印象を大きく左右するのです。

明るく開放的な玄関は、訪れる人に良い印象を与え、住む人にとっても心地よい空間となります。広々とした空間や、明るい照明を取り入れることで、温かく迎え入れる雰囲気を作り出すことができます。また、清潔感のある玄関は、家の管理が行き届いている印象を与え、好ましい第一印象に繋がります。

防犯という面でも、玄関の役割は大変重要です。しっかりとした鍵を取り付けることはもちろん、人感センサー付きの照明や防犯カメラを設置することで、防犯性を高めることができます。また、インターホンを設置することで、来訪者を事前に確認し、不審者を家の中に入れないようにする対策も大切です。

玄関は家の顔とも言える部分で、外から見える部分の美しさも重要な要素です。外壁の色や素材、庭の草木との調和にも気を配り、周囲の景色とのバランスを考えた玄関作りが大切です。例えば、玄関アプローチに季節の花々を飾ったり、おしゃれな照明を取り入れることで、より魅力的な玄関を演出することができます。家の外観全体の印象を良くするためにも、玄関のデザインや雰囲気作りは重要な役割を果たすと言えるでしょう。

このように、玄関は家の印象を左右するだけでなく、防犯や家の顔としての役割も担っています。玄関の役割をしっかりと理解し、適切な設計をすることで、快適で安全、そして美しい住まいを実現することができるでしょう。

役割 ポイント
家の第一印象 明るく開放的な空間、清潔感、外壁・庭との調和
毎日出入りする場所 広々とした空間、明るい照明
お客様をお迎えする場 温かく迎え入れる雰囲気
防犯 しっかりとした鍵、人感センサー付き照明、防犯カメラ、インターホン
家の顔 外壁の色や素材、庭の草木との調和、季節の花々、おしゃれな照明

玄関の種類

玄関の種類

住まいの顔とも言える玄関には、様々な種類があります。大きく分けて、開き戸、引き戸、親子戸、両開き戸があり、それぞれに異なる特徴がありますので、ご自身の住まいに合った玄関選びが大切です。まず、最も広く普及しているのが開き戸です。開き戸は、内開きと外開きがあり、開閉にはある程度の空間が必要ですが、気密性が高いという長所があります。そのため、外からの騒音や風の侵入を防ぎ、室内の温度を保つ効果に優れています。

次に、引き戸は、横にスライドさせて開閉するため、開き戸のように開閉スペースを必要としません。そのため、玄関スペースが限られている場合や、車椅子を利用する方にもおすすめです。ただし、気密性は開き戸に比べるとやや劣る場合があります。

親子戸は、片側が大きな戸、もう片側が小さな戸で構成されています。普段は小さな戸を使用し、大きな家具などを搬入する際は、親子両方を開けることで対応できます。利便性が高い一方、戸と戸の間に隙間が生じるため、気密性は開き戸に劣る点に注意が必要です。

最後に、両開き戸は、左右に扉がある豪華な印象の玄関です。格式高い雰囲気を演出できるため、広々とした玄関に最適です。

また、玄関の素材も、木製、アルミ製、鋼鉄製など多岐に渡ります。木製の玄関は、自然の温もりを感じさせる一方、定期的な塗装などの手入れが必要です。アルミ製は、軽量で錆びにくく、様々な色やデザインに対応できるのが利点です。鋼鉄製は、強度が高く防犯性に優れていますが、重量があるため、設置には注意が必要です。それぞれの素材には、見た目だけでなく、耐久性や断熱性、価格も異なるため、家の外観や周辺の環境、予算などを考慮して選ぶことが重要です。

さらに、玄関ドアのデザインも様々です。シンプルなものから装飾性の高いものまで、お好みに合わせて選ぶことができます。採光を良くするためにガラスを取り入れたり、断熱性を高めるために複層ガラスを使用したりと、機能性も重視した玄関選びを心がけましょう。

種類 特徴 メリット デメリット おすすめ
開き戸 内開き、外開き
最も広く普及
気密性が高い
防音・断熱効果
開閉スペースが必要 一般家庭
引き戸 横にスライド
開閉スペース不要
省スペース
バリアフリー
気密性がやや劣る 玄関スペースが狭い
車椅子利用
親子戸 大小2つの戸 普段使いと大きな搬入物に対応 気密性が劣る 利便性重視
両開き戸 左右に扉 豪華な印象
格式高い雰囲気
広々とした玄関
素材 特徴 メリット デメリット
木製 自然の温もり 高級感 定期的なメンテナンスが必要
アルミ製 軽量、錆びにくい デザイン・色の種類が豊富
鋼鉄製 高強度 防犯性が高い 重量がある

玄関周りの設備

玄関周りの設備

住まいの顔とも言える玄関。その周辺設備を整えることで、快適さや安全性を高め、訪れる人を温かく迎え入れることができます。まず、夜の安全を守る上で欠かせないのが外灯です。暗闇を照らし、足元を明るくすることで、転倒などの事故を防ぎます。さらに、人の動きを感知して点灯する人感センサー付きのものを選べば、電気代の節約にもなります。

次に、郵便受けは、大切な手紙や荷物を守る役割を担います。雨風から中身を守り、容量も十分なものを選びましょう。デザインにもこだわれば、住まいの外観をより魅力的に演出できます。また、インターホンは、来客の顔を確認し、安心して対応するための必需品です。防犯性を高めるため、録画機能付きのものや、通話機能が充実したものを選ぶと良いでしょう。

玄関までの通路であるアプローチも重要なポイントです。段差をなくしたスロープ手すりを設置することで、高齢者や車いすを使う方も安全に移動できます。さらに、植栽を施したり、足元を照らす照明を設置したりすることで、玄関周りを華やかに彩り、温かい雰囲気を醸し出すことができます。

最後に、収納スペースを設けることで、靴や傘、その他の外出用品を整理整頓し、玄関を常に清潔に保つことができます。散らかりがちな玄関も、スッキリとした印象になり、気持ちよく外出、帰宅を迎えることができます。

設備 目的 ポイント
外灯 安全確保、防犯 人感センサー付きで電気代節約
郵便受け 手紙・荷物保護 雨風対策、容量、デザイン
インターホン 来客対応、防犯 録画機能、通話機能
アプローチ 安全な移動、景観 スロープ、手すり、植栽、照明
収納スペース 整理整頓 靴、傘、外出用品の収納

玄関の広さ

玄関の広さ

家の顔とも言える玄関は、ただ出入りするだけの場所ではなく、住まいの第一印象を決める大切な空間です。その広さは、住む人の数や暮らし方、家の大きさによって大きく変わってきます。小さすぎると窮屈で、お客様を迎える際にも印象がよくありません。反対に、大きすぎると何も置かないままでは空間がもったいなく、掃除の手間も増えてしまいます。

適切な広さを考える上でまず大切なのは、家族みんなが無理なく同時に出入りできるかどうかです。朝、家族が出かける時間帯に玄関が混雑して靴を履くのに苦労するようでは、ゆとりある暮らしとは言えません。普段の生活を思い浮かべ、家族がスムーズに動ける広さを確保しましょう。また、ベビーカーや車いすを使うご家族の場合は、さらに広い空間が必要です。これらの道具をスムーズに出し入れできるだけでなく、周囲に人がいても邪魔にならない程度のゆとりも必要です。

さらに、将来、家族が増える可能性も考えておくことも大切です。今は夫婦二人暮らしでも、将来子供が生まれるかもしれませんし、親と同居する可能性もあるでしょう。将来の家族構成の変化を見据えて、少しゆとりを持った設計にしておけば、後々リフォームする必要もなく、長い目で見れば安心です。

玄関には、靴を履いたり脱いだりする場所だけでなく、靴や傘などをしまう収納場所も必要です。家族の靴の数、傘立ての大きさ、コート掛けなどを考慮し、十分な収納場所を確保することで、玄関をいつもきれいに整頓しておくことができます。また、玄関に十分な広さがあれば、椅子などを置いて、靴を履くときに座ったり、ちょっと荷物を置いたりする場所を作ることもできます。このように、玄関の広さは、単に出入りするだけでなく、快適な暮らしを送る上で重要な要素です。家族構成やライフスタイル、将来の変化まで見据えて、最適な広さを選びましょう。

玄関の広さ ポイント 考慮すべき点
適切な広さ 家族全員が無理なく同時出入り可能
スムーズな動線確保
家族構成、ベビーカー/車いす使用の有無、将来の家族構成変化
小さすぎる 窮屈
来客時の印象が悪い
大きすぎる 空間の無駄
掃除の手間増加

玄関に必要なもの 目的
靴の脱ぎ履きスペース スムーズな動線確保
収納スペース 靴、傘、コートなどを収納し、玄関を整理整頓
椅子など 靴を履く際の補助、荷物を置く場所

玄関の維持管理

玄関の維持管理

家は人の出入りする玄関から良い気も悪い気も入ってくると言われています。常に清潔に保つことで、家の印象も良くなり、気持ちよく過ごすことができます。まずは、毎日の掃除から始めましょう。玄関は土埃や落ち葉などが溜まりやすい場所です。ほうきや掃除機を使ってこまめに掃き掃除を行い、砂や埃を取り除きましょう。特に雨の日などは泥汚れが付きやすいので、濡れた雑巾などで拭き掃除を行うとより効果的です。

週に一度は、玄関マットを洗い、玄関タイルも水拭きしましょう。玄関マットは家の顔とも言える部分です。清潔なマットを敷くことで、お客様にも好印象を与えられます。また、玄関タイルも水拭きすることで、こびり付いた汚れを落とし、輝きを取り戻すことができます。さらに、月に一度は、玄関ドアや窓ガラス、照明器具なども丁寧に掃除しましょう。ドアノブやインターホンなど、手が触れる部分は特に念入りに拭き掃除することで、清潔さを保つことができます。

玄関の美観を保つためには、定期的なメンテナンスも重要です。ドアの蝶番や鍵穴に油を差すことで、スムーズな開閉を維持し、劣化を防ぐことができます。また、玄関周りの植栽も定期的に剪定することで、美しい景観を維持し、家の印象を向上させることができます。さらに、外壁の汚れやひび割れなども、早めに見つけて対処することで、建物の劣化を防ぎ、家の寿命を延ばすことに繋がります。

玄関は家の顔であり、家族やお客様を迎える大切な場所です。日々の掃除と定期的なメンテナンスを心掛けることで、清潔で快適な玄関を保ち、気持ちの良い暮らしを実現しましょう。

頻度 掃除箇所 掃除方法 効果
毎日 玄関床 ほうき、掃除機、濡れ雑巾 土埃、落ち葉、泥汚れ除去
毎週 玄関マット、玄関タイル 洗濯、水拭き 清潔感向上、好印象
毎月 玄関ドア、窓ガラス、照明器具、ドアノブ、インターホン 拭き掃除 清潔感向上
定期 ドアの蝶番、鍵穴 油を差す スムーズな開閉、劣化防止
定期 玄関周りの植栽 剪定 美観維持
定期 外壁 汚れ、ひび割れチェック、補修 劣化防止