中破

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防災

大破した家の補修と判断

大破とは、住家が大きな被害を受けて、住むことができない状態を指します。これは、建物の骨組みや内外装に深い傷が見られる場合です。普段の生活を送るためには、大掛かりな修理工事が必要になるか、時には建物を壊す必要があるほどの損害です。壁に小さなひびが入ったり、屋根が少し壊れたりするような軽い傷とは違い、建物の安全性や使い勝手に大きな影響を与えるレベルの被害を大破と言います。 例えば、地震で柱が傾いたり、基礎部分が傷ついたりする場合は大破に当てはまります。また、火事で広い範囲が焼け焦げた場合も大破です。水害で床下や壁が腐ってしまい、建物の強度が大きく落ちてしまった場合も同様です。これらの場合、住人は安全な暮らしを送ることが難しくなり、建物の修理か取り壊しが必要となる深刻な状態になります。 大破かどうかを判断するには、専門家が細かく調べた上で判断します。修理するか壊すかの判断も慎重に行う必要があります。なぜなら、大破した建物を簡単に修理してしまうと、将来もっと大きな問題が起こるかもしれないからです。 大破の判断基準は、被害の程度だけでなく、建物の種類や築年数、立地条件なども考慮されます。例えば、古い木造家屋は新しい鉄筋コンクリート造の建物に比べて、同じ程度の被害でも大破と判断される可能性が高くなります。また、崖の近くに建っている家などは、地盤が不安定なため、より慎重な判断が必要となります。 大破した建物は、修理費用が高額になることが多く、場合によっては建物を建て直すよりも費用がかかることもあります。そのため、火災保険や地震保険などの損害保険に加入している場合は、保険金の請求を検討する必要があります。保険会社は専門の鑑定人を派遣し、被害状況を調査した上で保険金を支払います。ただし、保険の種類や契約内容によっては、保険金が支払われない場合もありますので、事前に確認しておくことが大切です。
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住宅の損傷とその対策

住まいには、様々な理由で傷みが生じます。時の流れとともに自然に劣化していくもの、地震や台風といった天災によるもの、そして不適切な工事や日ごろの手入れ不足によるものなど、原因は実に様々です。これらの傷みは、小さなものから住まいの役割を果たせなくなる大きなものまで、程度も様々です。例えば、壁のひびや塗料の剥がれなどは、比較的小さな傷みと言えるでしょう。しかし、そのままにしておくと、雨水がしみ込み、柱や梁などの構造材を腐らせてしまうなど、より深刻な傷みにつながる恐れがあります。また、地震によって柱や梁が傷ついた場合、住まいの揺れに対する強さが弱まり、倒壊の危険性が高まります。 傷みは大きく分けて、建物の構造に関わるものと、そうでないものに分けることができます。構造に関わる傷みとは、柱や梁、基礎部分などの主要な構造材に生じた傷みのことです。これらの傷みは、住まいの安全性に直接影響するため、特に注意が必要です。一方、構造に関わらない傷みとは、壁のひびや屋根の傷み、設備の故障などです。これらの傷みは、すぐに住まいの安全性に影響することは少ないですが、放置すると構造に関わる傷みに発展する可能性もあるため、注意が必要です。 このように、傷みの種類や程度をきちんと把握することは、適切な対策を立てる上でとても大切です。小さな傷みであっても、早く見つけて適切な修繕をすることで、大きな傷みになるのを防ぎ、住まいの寿命を延ばすことにつながります。普段から住まいの状態をチェックし、少しでも異変に気づいたら、専門家に見てもらうようにしましょう。専門家は、傷みの原因や程度を的確に判断し、適切な修繕方法を提案してくれます。また、定期的な点検やメンテナンスを行うことも、傷みを早期に発見し、大きな損害を防ぐ上で効果的です。