ラワン

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白ラワン:家具材の定番

白ラワンは、ホワイトラワンとも呼ばれる、フタバガキ科の広葉樹です。名前の由来は、ラワン材の中でも特に明るい色合いを持っていることにあります。東南アジアの熱帯雨林に広く分布しており、成長が速いという特徴から、環境への負担が少ない木材資源として注目されています。 木材としての白ラワンは、加工のしやすさと安定した品質が大きな魅力です。そのため、家具や建具、内装材など、様々な用途に用いられてきました。特に、均一で滑らかな木肌と美しい仕上がりが特徴で、塗装を施すことで、高級感のある家具材としても高く評価されています。 白ラワンは、合板や単板として利用されることが多く、構造用材としてはあまり使用されません。適度な強度と軽さを持ち合わせているため、家具の引き出しや扉、壁材、床材の下地など、住宅の様々な部分に使用されています。また、楽器の材料としても使用されることもあり、その音響特性から、ギターやバイオリンなどの製作にも利用されています。 近年、環境保護の意識が高まる中、持続可能な森林経営に基づいて生産された白ラワンを選ぶことが重要視されています。違法伐採や森林破壊といった問題への対策として、適切な管理の下で伐採された木材を選ぶことで、環境保全に貢献することができます。消費者は、木材の産地や生産方法を確認し、環境に配慮した製品を選ぶように心がけることが大切です。白ラワンは、正しく管理された森林から供給される限り、将来にわたって利用可能な、貴重な木材資源と言えるでしょう。