鋼板

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設備

スパイラルダクト:換気の達人

渦を巻いた形をした薄い金属の管、それが、らせん状の換気管です。まるでかたつむりの殻のような、くるくるとした独特の形をしています。この管は、建物の中に新鮮な空気を取り入れたり、汚れた空気を外に出したりする換気に使われています。皆さんが毎日使う家の台所やお風呂場、お手洗いなどにも、このらせん状の換気管が隠れていることが多いです。マンションなどの集合住宅はもちろん、会社が入っている建物やお店など、人が集まる場所には必ずと言っていいほど設置されています。最近では、家の換気の大切さが広く知られるようになり、一般のご家庭でも見かける機会が増えてきました。この管は、薄い金属の板をくるくると巻き上げて作られています。このらせん状の構造こそが、優れた性能の秘密です。空気の流れがスムーズになり、音が静かで、振動も少なく抑えられます。また、同じ大きさのまっすぐな管と比べて、軽く作ることができるため、設置工事も楽に行えます。材料が少なく済むので、環境にも優しく、費用の節約にもつながります。さらに、らせん状の換気管は、様々な大きさや長さのものを作ることが可能です。設置する場所や建物の種類に合わせて、ぴったりのものを選ぶことができます。そのため、様々な場所で広く使われているのです。このように、らせん状の換気管は、私たちの快適な生活を支える、縁の下の力持ちと言えるでしょう。
素材

ボンデ鋼板:用途とメリット

表面に亜鉛の薄い膜を施した鉄板を、ボンデ鋼板と呼びます。この亜鉛の膜こそが、ボンデ鋼板の持つ優れた特性の鍵を握っています。鉄は、空気中の酸素や水分と反応して錆びてしまう性質、つまり腐食しやすい性質を持っています。これを防ぐために、鉄よりも反応しやすい亜鉛で鉄板を覆うのです。亜鉛は鉄よりも先に酸素や水分と反応するため、鉄板本体は守られます。たとえ表面に傷がついて鉄板が露出しても、周りの亜鉛が代わりに反応してくれるので、鉄は錆びずに済みます。これは、まるで自分が犠牲になって鉄を守るかのようです。このような働きを、犠牲防食作用と呼びます。このおかげで、ボンデ鋼板は高い耐久性を持ち、屋根材や外壁材、自動車のボディなど、様々な場所で長く使われています。加えて、ボンデ鋼板の表面は亜鉛のおかげで滑らかで均一です。そのため、塗料がしっかりと密着しやすく、美しい仕上がりを得られます。塗料の密着性が高いことは、見た目だけでなく、塗料による防食効果を高めることにも繋がります。つまり、亜鉛と塗料の二重の防食効果で、鉄板はより強力に守られるのです。このように、ボンデ鋼板は、薄い亜鉛の膜がもたらす様々な効果によって、私たちの生活を支える様々な場所で活躍しています。建物の屋根や壁、自動車のボディなど、耐久性と美しさが求められる場所で、ボンデ鋼板は頼もしい材料と言えるでしょう。