3線式

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設備

三相3線式:動力供給の仕組み

三相3線式とは、3本の電線を使って電気を送る方法です。家庭で使われている単相(たんそう)電源とは異なり、主に工場やビルといった業務用の施設で使われています。 この方式は、名前の通り3本の電線で電気を送ります。一般的には三相210ボルトの電圧が供給されます。家庭で使われている単相電源が100ボルトであることを考えると、三相電源の方がより強力な電気を送ることができることが分かります。 三相3線式は、回転する機械、特にモーターを動かすのに優れています。モーターは工場の機械や、ビルのエレベーターなど、様々な場所で活躍しています。三相電源を使うことで、これらの機器に効率よく回転する力を与えることができます。単相電源よりも滑らかで力強い回転力を得られるため、大きな機械を動かすのに適しているのです。 また、エアコンなどの大きな電力が必要な設備にも三相3線式は使われています。家庭用エアコンでも消費電力の大きな機種は単相200ボルト電源を利用しますが、業務用エアコンなど、さらに大きな電力が必要な場合は三相電源が不可欠です。 このように、三相3線式は電気を安定して供給できるだけでなく、大きな力を必要とする機器を効率よく動かすことができます。そのため、現代の社会を支える様々な場所で利用されているのです。さらに、近年では省エネルギーの観点からも注目されており、電気をより効率的に使うための技術としても期待されています。