アンペアブレーカー

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設備

安全な暮らしを守るブレーカー

電気を使う私たちの暮らしで、ブレーカーは安全を守る上で欠かせない装置です。ブレーカーは、電気が流れすぎるのを防ぎ、家を守る縁の下の力持ちと言えるでしょう。 家庭で使う電化製品が増えると、当然使う電気の量も増えます。例えば、寒い日にエアコンをつけながら、電子レンジで温め物をし、さらにドライヤーを使うと、たくさんの電気が一度に流れます。契約している電気の量を超えて使いすぎたり、電気製品の故障などで通常ではない電気が流れたりすると、配線が熱くなり、火災につながる可能性があります。このような危険を避けるために、ブレーカーは自動的に電気の流れを止めるのです。 ブレーカーにはいくつかの種類があります。よく見かけるのは、熱に反応して電気を止めるものと、電磁石の力で電気を止めるものです。熱に反応するものは、電気が流れすぎると熱が発生する性質を利用しています。電気が流れすぎると内部の金属が熱で曲がり、その力でスイッチを切って電気を止めます。一方、電磁石の力で電気を止めるものは、瞬間的に大きな電気が流れた時に作動します。例えば、電気製品がショートした際に大きな電気が流れ、この大きな電気が磁力を発生させ、スイッチを切ります。どちらのブレーカーも、電気の流れすぎを防ぎ、火災などの事故から家を守ってくれるのです。 普段はあまり意識することのないブレーカーですが、私たちの生活の安全を守る上で重要な役割を果たしています。ブレーカーが落ちた場合は、電気の使いすぎや、何らかの電気機器の異常が考えられます。まずは、どの電化製品が原因かを確認し、必要に応じて修理や交換を検討する、または電力会社に相談してみましょう。ブレーカーの仕組みを理解し、正しく使うことで、安全で快適な暮らしを送ることができます。