上がり框

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インテリア

上がり框:玄関の顔

家の入口である玄関には、靴を履いたままの屋外と、靴を脱ぐ屋内を分ける段差があります。この段差部分に取り付けられた横木のことを上がり框と言います。上がり框は、屋内と屋外の境界線を明確にする大切な役割を担っています。上がり框があることで、外からの土や埃、虫などが屋内に侵入するのを防ぎ、清潔な空間を保つことができます。 また、上がり框は、靴の脱ぎ履きを楽にするという実用的な利点もあります。段差があるおかげで、腰をかがめたり、不安定な姿勢になることなく、スムーズに靴を脱ぎ履きできます。特に、足腰の弱いお年寄りや、まだ体のバランスが安定しない小さなお子さんにとっては、この段差は転倒防止に繋がり、安全性を高める上で非常に重要です。 さらに、上がり框は玄関の印象を決める重要な要素でもあります。上がり框の素材やデザインによって、玄関全体の雰囲気が大きく変わります。例えば、木の温もりを感じさせる木材や、重厚感のある石材など、様々な素材から選ぶことができます。家の外観や内装に合わせて、和風、洋風など、様々な雰囲気を作り出すことが可能です。上がり框は、家の顔となる玄関の美観性を高める役割も担っていると言えるでしょう。 このように、上がり框は、単なる段差ではなく、家の清潔さや安全性を保ち、美観にも大きく関わる重要な役割を果たしています。上がり框を選ぶ際には、素材やデザインだけでなく、高さにも注目することが大切です。家族構成や生活スタイルに合わせて、最適な上がり框を選び、快適で美しい玄関を作りましょう。