
壁心面積と内法面積の違い
家は、柱や壁といった骨組みによって支えられています。そして、柱や壁の中心を通る線を壁心と言い、家の設計図において大切な役割を担っています。
設計図を作る際には、まず柱や壁の位置を示す必要があります。この時、基準となるのが壁心です。壁心によって柱や壁の位置が明確になることで、家の配置や部屋の広さといった間取り全体が決定されます。ですから、壁心は家の設計図の土台と言えるでしょう。
また、壁心は隣の家との境界線を定める際にも基準となります。境界線は、自分の家の壁心からどれだけ離れているかによって決められます。これは、土地の所有権を明確にする上で非常に重要です。
さらに、家の面積を計算する上でも、壁心は欠かせません。壁の中心から中心までの距離を測ることで、壁心面積と呼ばれる面積が算出されます。この壁心面積は、家の登記簿に記載される正式な面積であり、家の大きさを示す重要な指標となります。家の売買を行う際にも、この壁心面積が基準となるため、家の価値を判断する上でも重要な要素と言えるでしょう。
このように、壁心は家の設計図の作成、隣家との境界線の決定、家の面積の算出といった様々な場面で重要な役割を果たしています。家を建てる、あるいは購入する際には、壁心の意味を理解しておくことが大切です。