
物件価格を理解して賢く住宅購入
物件価格とは、住まいを買う際にかかる費用の全体を指します。物件価格には、建物本体を建てる費用だけでなく、様々な費用が含まれます。まず、建物本体の費用には、家の基礎工事や骨組み、屋根や壁、内装工事など、家を形づくるための費用が含まれます。これに加えて、付帯工事費用がかかります。付帯工事とは、建物本体工事以外にも必要な工事のことで、例えば、外構工事(庭づくりや門、塀の設置など)、給排水設備工事、電気設備工事などが挙げられます。さらに、間取り変更や設備のグレードアップなど、購入者の希望に合わせて追加で行う工事費用も物件価格に含まれる場合があります。これを追加工事費用と言います。
新しい家を建てる、いわゆる新築住宅の場合は、物件価格に土地の購入費用が含まれる場合と、既に土地を持っている場合で異なります。土地を持っていない場合は、土地の購入費用と建物本体の工事費用、付帯工事費用、追加工事費用をすべて合わせた金額が物件価格となります。既に土地を所有している場合は、建物本体の工事費用、付帯工事費用、追加工事費用が物件価格となります。
一方、中古住宅の場合は、建物と土地がセットで売買されることが一般的です。そのため、中古住宅の物件価格は、建物の価格と土地の価格を合わせた金額となります。ただし、中古住宅の場合は、新築住宅とは異なり、建物の状態によって価格が大きく変動します。築年数や劣化の具合、リフォームの有無などが価格に影響するため、注意が必要です。
物件価格をきちんと理解することは、家を買うための第一歩であり、予算を立てる上でとても重要です。物件価格だけでなく、登記費用や仲介手数料、引っ越し費用など、住宅購入に関わる全ての費用を把握し、無理のない資金計画を立てましょう。